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2022.09.12

【最適解】木造耐火建築で幼稚園を建設する5つのメリットを徹底解説

木造耐火建築は、木造構造の特長を持ちつつ火に強いです。

そんな木造耐火建築で、幼稚園を建設することができます。

RC造や鉄骨造にはない木造の最大の良さを活かしつつ、子供や大人まで安心できる幼稚園を木造耐火建築で建設することができるのです。

この記事では、木造耐火建築で幼稚園を建設することに関して言及していきます。

  • 幼稚園の建設基準
  • 木造保育園全焼事件
  • 木造耐火の5つのメリット
  • 木造耐火のデメリット

最後まで読んでいただけると、木造耐火建築で幼稚園を建設する魅力を理解していただけるはずです。

ぜひ最後までご覧ください。

1:幼稚園の建設基準を確認

幼稚園 建設基準

まず、木造で幼稚園を建設する際の基準を確認しておきましょう。

【人数】

1学級原則35人以下

【園舎】

1学級 180㎡以上

2学級以上 320+100×(学級数−2)㎡

【運動場】

2学級以下 330+30×(学級数−1)㎡

3学級以上 400+80×(学級数−3)㎡

人数が多ければ多いほど、学級のスペースや運動場のスペースは大きく作らなければならないことが分かりますね。

次に、木造耐火建築の要件を解説します。

原則、幼稚園を建設する際は2階建て以下でなくてはいけません。

そして、保育室、遊戯室、園児の利用するトイレは1階に建設する必要があるのです。

これは、万が一火災が起きた時に、園児が逃げやすいように工夫されていることが分かります。

しかし、耐火建築物にしている場合は、保育室や遊戯室を2階に建設することが可能です。

延床面積が3,000㎡以下であり、建物の高さが13m以下かつ軒高9m以下の場合は、耐火建築で建設をする必要はありません。

(延床面積が2,000㎡以上の場合は、準耐火建築に値する。)

延床面積が3,000㎡を超えるものは、耐火建築物で建設をします。

2:木造は火事になりやすい?保育園全焼事件

木造って、火事になりやすい印象があると思います。

RC造や鉄骨造に比べると、木造建築が火に弱いことは事実です。

実際に、2022年5月には三重県で保育園全焼する事件が起こりました。

火災は夜中に起こったので幸い怪我人はいませんでしたが、日中に起こったとするとゾッとするような事件です。

木造建築の場合、約20分前後で全焼してしまうと言われています。

しかし、木造耐火の場合だと、最大2時間は火に耐えられるようになっているのです。

果たしてRC造は火に強いのか

コンクリートは火災に強いと言われています。

コンクリートが燃え切るということは、ほぼ無いと考えても良いでしょう。

しかし、火に強いからと言って安心はできません。

1000度を超える熱には、耐えられて2時間ほどなのです。

RC造は、長期的な熱に弱いと考えられます。

例えば、高温状態がずっと続いていると、コンクリート内部のアルカリが二酸化炭素に触れてしまい、中世化してしまうのです。

その結果、内部の鉄筋が錆びてしまいます。

その他にも、太陽光でさえもずっと一部だけに当たっていれば、ひび割れる可能性があるのです。

3:木造耐火で幼稚園を建設する5つのメリット

RC造の方が火災に強いんだったら、RC造で幼稚園を建設した方が良いのでは?

と、お考えでしょう。

しかし、木造耐火建築には、木造耐火建築にしかない魅力的なメリットが

5つあります。

メリットを確認すれば、なぜ木造耐火建築の方が幼稚園の建設に向いているのかご理解いただけるでしょう。

  • メリット①:建設コスト削減
  • メリット②:省エネ対策
  • メリット③:環境保全
  • メリット④:子供たちへの良い影響
  • メリット⑤:快適性

木造で幼稚園を建設することは、圧倒的に費用を削減することができます。

その上、環境にも優しいのです。お財布にも環境にも優しい上、幼稚園に通う子供たちにとっても良い影響を与えます。

より詳しく、5つのメリットについて解説していきましょう。

メリット①:建設コスト削減

木造で建設すれば、圧倒的なコストダウンとなります。

木造以外の構造だと、RC造や鉄骨造が挙げられますね。

建設コストは、RC造、鉄骨造、木造の順番で安いのです。

RC造の平均的な坪単価が、82.5万円と言われているのに対して、木造の平均的な坪単価は、56.76万円と言われています。

同じ大きさの幼稚園を造るとしても、木造の場合は遥かにコスト削減ができると考えられるのです。

その上、木造耐火建築で建設をすれば、火災保険の費用が安くなります。

建設コストだけでなく、火災保険の費用を抑えることができ一石二鳥です。

火災保険の料金は、約60%減額できると考えられます。

メリット②:省エネ対策

木造の材質が持つ特徴として、気密性と断熱性があります。

気密性は、部屋の温度を均等に保つような働きをしているのです。

一方で断熱性は、外気温を遮断するような働きをしています。

結果として、エアコンなどの電気代を節約することができるのです。

同じ大きさの建物で、木造建築の光熱費は3万円/月だったのに対し、他の建築構造で作られた場合の光熱費は7万円/月だったという結果が出ています。

計算をすると、年間で約50万円節約ができているのです。

建設後もお財布に優しく、節約することができます。

メリット③:環境保全

木造耐火建築は、環境に優しく建設をすることができます。

木造建築は材料製造時の二酸化炭素排出量が5.1tだったのに対し、RC造は21.8tと木造建築の約4.28の二酸化炭素の排出量だったという研究結果が出ているのです。

また、木造建築を選べば地方の木材を使うことができます。

地方の木材をそのまま使えば、輸出時の二酸化炭素の排出を抑えることが可能です。

その上、地方の経済を豊かにし、地産地消へと繋がります。

地球温暖化STOPへのカギは、木造建築に隠されているのかもしれません。

メリット④:子供たちへの良い影響

木造建築は、子供たちへも良い影響を与えます。

木造建築の場合は、RC造などに比べ子供たちの集中力をあげるという研究結果があるのです。

まだ、集中力が不安定な園児が、勉強をする幼稚園ではピッタリな構造と言えるでしょう。

また、木材はコンクリートなどに比べると柔らかい材質です。

子供たちが、思いっきり遊べる環境と学べる環境を作れるのは、木造耐火建築だけかもしれません。

メリット⑤:快適性

木造建築の快適さを感じたことがありませんか。

夏の縁側から感じる太陽の暑さだったり、冬の居間に温かい太陽の光が差し込むのが簡単に想像できますよね。

これらは、木造建築に通ずるものだと思います。

「夏は涼しく、冬は温かい」が、木造建築では可能なのです。

幼稚園は子供たちだけのものでは、決してありません。

そこで働いている大人や地域の方、またいざとなった時には災害時の集会所としていろいろな人が集まることが想定されます。

全ての方にとって、快適さ・居心地の良さを提供できるのは木造建築の魅力です。

4:木造耐火建築で幼稚園を建設するデメリット

木造耐火建築に考えられるデメリットは、害虫問題です。

シロアリは、木材を好んで食べます。放置しておくと、あっという間に朽ちてしまうのです。

しかし、この問題は解決することができます。

建設時にホウ酸などの駆除剤を使用するのが、有効的です。

駆除剤の有効期間は、3年〜5年と考えられています。

少し手間にも感じますが、長く木造幼稚園と付き合っていくためにも、定期的にシロアリなどの害虫駆除を行うことが重要です。

まとめ

木造耐火建築で幼稚園を建設することができることをお伝えしました。

費用を抑え環境や人にも優しい木造耐火建築は、幼稚園にベストの建築構造です。

木造耐火で作れば、火災にも強くなるので安心できますね。

弊社ホームテックは、木造耐火建築が得意分野です。

ぜひ一緒に、子供たちや地域に優しい幼稚園を建設しませんか。

まずは、気軽にご相談ください。

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